西鉄、柳川観光列車「水都」10月4日から運行開始

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10月4日から運行を開始する「水都」のイメージ。市内に張り巡らされた水路が有名な柳川の観光客向けに運行される。
  • 10月4日から運行を開始する「水都」のイメージ。市内に張り巡らされた水路が有名な柳川の観光客向けに運行される。
  • 西鉄では昨年3月から太宰府線を中心にラッピング観光列車「旅人」を運転している。「水都」はラッピング観光列車の第2弾になる。

西日本鉄道(西鉄)はこのほど、天神大牟田線の西鉄福岡(天神)~大牟田間で、柳川観光客向けのラッピング観光列車「水都-すいと-」を運行すると発表した。10月4日から運行を開始する。

「水都」は8000形電車6両編成を改装するもので、大牟田観光客向けに運行されている「旅人-たびと-」に続く、観光列車の第2弾。福岡県柳川市の金子健次市長が命名した。柳川市は市内に掘割が張り巡らされた商業都市で「水の都」とも呼ばれている。西鉄は柳川が「太宰府に並んで人気の観光スポット」であるなどとして、観光列車の運行を決めた。制作費は3600万円。

車体は「柳川の四季」をテーマとし、日本の伝統色を用いた装飾が施される。大牟田方の1号車(秋・冬)は漆黒色と木ラン色を使用し、「菊の節句と御花に越冬する鴨」を表現。西鉄福岡(天神)方の6号車(春)は「柳川まりと雛祭り」のイメージでまとめ、えんじ色と藍色をベースにする。中間車は2号車(夏・秋)が「有明海花火フェスタと白秋祭」、3号車(初夏)が「花菖蒲」、4号車(初夏)が「からたちの花」、5号車(春)が「柳の新緑と水面」のイメージで、それぞれ装飾される。

車内もカーテンからヘッドレストカバー、路線図まで各車の外観にあわせた伝統色で装飾。3号車には柳川の物産品を展示するディスプレイキャビネットを設置するほか、観光客・子供向けの記念スタンプ台も設置する。4号車では、多言語に対応した柳川の観光パンフレットやイベント情報を提供する。

「水都」で運行される列車は、平日が上下計6本、土曜・休日が12本。いずれも特急として運行される。運行時刻は平日が西鉄福岡(天神)発10時30分・13時00分・15時30分、大牟田発11時52分・14時22分・16時52分。土曜・休日は西鉄福岡(天神)発が7時30分・10時00分・12時30分・15時00分・17時30分・20時00分、大牟田発が8時52分・11時22分・13時52分・16時22分・18時52分・21時25分になる。特別料金は不要で、通常の運賃で利用できる。

《草町義和》

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