発見されたマレーシア航空機の残骸、近く鑑定開始

昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空(MAS)MH370便の機体の一部とみられる残骸が仏領リユニオン島で見つかったが、アブドル・アジズ・カプラウィ副運輸相は、残骸が7月31日にフランスの研究所に運ばれ、数日中に鑑定が開始されると明らかにした。

エマージング・マーケット 東南アジア

昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空(MAS)MH370便の機体の一部とみられる残骸が仏領リユニオン島で見つかったが、アブドル・アジズ・カプラウィ副運輸相は、残骸が7月31日にフランスの研究所に運ばれ、数日中に鑑定が開始されると明らかにした。

アブドル副大臣によると、鑑定開始から数日中にMH370便のものかどうか判明する見込みだ。派遣したマレーシア調査チームはフランスにおける鑑定に参加する。同副大臣は見つかった残骸はMH370便と同じボーイングB777型機のものにほぼ間違いないが、確定するのはまだ早いとの見解を示した。

残骸が見つかったフランス領リユニオン島の現地メディアは、残骸には「657BB」の刻印があり、左翼後端につけるフラッペロンと呼ばれる装置とみられると報じた。一方でMASとボーイングは、現時点ではMH370の一部であることを確定することができないとの見解を示している。

英レディング大学の海洋学者は、発見された残骸がMH370便のものである可能性があるとの見解を示した。インド洋の強い海流により流されてきた可能性が高いと述べた。一方、一部の研究者らは、残骸がMH370便のものであることが判明したとしても、海流の動きから事故現場特定が難しく事件の全容解明は難しいとの見解を示している。

これまでの調査によりMH370便は昨年3月、乗客乗員239人を乗せクアラルンプールを発ち、北京へ向かう途中、南シナ海上で針路を変更、インド洋に向け数時間飛行した後、墜落したとみられている。米国の情報機関は、操縦室にいた何者かが意図的に予定コースを外させたとの見解を示している。

広瀬やよい

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