マツダが7月30日に発表した2016年3月期の第1四半期(4-6月期)連結決算は、日本などの販売が好調に推移したものの、ユーロ安など為替影響で営業利益は前年同期比5%減の533億円となった。同期での減益は4年ぶり。
第1四半期のグローバル販売は16%増の37万台となった。国内は市場が低迷したが『デミオ』や『CX-3』などの新モデル効果で44%増の5万7000台と健闘した。対ドルで円安が進んだものの、ユーロやロシアルーブルなどの通貨安が響き、営業利益段階での為替影響は57億円の減益要因になった。
純利益は法人税率が通常水準に戻って税負担が増えたため、25%減の368億円だった。営業利益2100億円(前期比4%増)などとしている通期の業績予想は据え置いた。会見した藤本哲也執行役員は「デミオなどの台数貢献で販売、利益ともに通期計画に対し順調な推移になっている」と評価した。