三重県四日市市、「YACHIYO」と記された白い建物のなかでホンダ『S660』がつくられている。S660、『アクティ』など5機種を混合生産している八千代工業四日市製作所だ。この、ホンダのミッドシップ車をつくり続けるヤチヨの、エンジン装着ラインを、タイムラプスで撮影した。
白いアクティ・トラックやアクティ・バンの間に混じって、黄や赤といった鮮やかな色のS660が組立ラインを流れている。5種類のクルマがハンガーに吊られて流れてきて、エンジンがそのラインに直交するようにボディに接近してくる。ボディの真下にエンジンが合流すると、2~3人の作業員がボディ下からエンジンを持ち上げて取り付けていく。
また、タイムラプス動画を見ると、S660だけ足回りに青いパーツが組み込まれているのがわかる。これは「足回り1G締付」という工程で、タイヤなどが装着される前に、実際の重力と同じぶんの荷重をかけて、サスペンションなどをチェックしているという。
この四日市製作所は、一日生産台数150台。7月23日時点で、このエンジン装着エリアには「ラインタクト 186.2秒」「リードタイム8時間47分」「ライン稼働率99.0%」と記されていた。