大井川鐵道に「トーマス」の仲間「ジェームス」登場…7月11日から運転開始

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大井川鐵道に7月11日から赤い『ジェームス号』が登場する。運行開始に先立ち9日に行われた公開では、ジェームス号とトーマス号の重連による特別列車が地元の幼稚園児らを乗せて走った
  • 大井川鐵道に7月11日から赤い『ジェームス号』が登場する。運行開始に先立ち9日に行われた公開では、ジェームス号とトーマス号の重連による特別列車が地元の幼稚園児らを乗せて走った
  • 終点・千頭駅のホームにたたずむジェームス号とトップハム・ハット卿、園児ら
  • トーマス号との連結を待つジェームス号と園児ら
  • 千頭駅構内ではパーシー、ヒロ、トーマス、ジェームスの4台並びが実現した
  • トーマス号とジェームス号の前でポーズをとるトップハム・ハット卿
  • 終点・千頭を目指して雨の中を力走。客車内から見たトーマス号とジェームス号
  • 終点・千頭に到着した特別列車。まずトーマス号を切り離して入換作業を行う
  • 終点・千頭に到着した特別列車。まずトーマス号を切り離して入換作業を行う

2014年に運行を始めた『きかんしゃトーマス号』が人気を集める静岡県の大井川鐵道で7月9日、新たに11日から運行を始める赤いテンダー式蒸気機関車「ジェームス」が報道陣に公開された。同日は「トーマス」と「ジェームス」の重連がけん引する特別列車が運転され、地元の幼稚園児らを乗せて雨の中を力走した。

「きかんしゃトーマス」はウィルバート・オードリー「汽車のえほん」を原作とする英国の子供向け番組。架空の島「ソドー島」が物語の舞台となっており、主人公の青いタンク式蒸気機関車「トーマス」はじめ、顔と意志を持った鉄道車両たちが繰り広げるさまざまな出来事を描いている。

大井川鐵道では2014年夏、「トーマス」がけん引する『トーマス号』を初めて運転。今年は「トーマス」に加え、新たに「きかんしゃトーマス」の主要キャラクターである「ジェームス」も仲間に加わることになった。

「ジェームス」のデビューを間近に控えた9日は、先頭に「トーマス」、2両目に「ジェームス」を連結した重連による、この日だけの特別列車を運転。地元の幼稚園児らを乗せた7両の客車を牽引し、新金谷駅(静岡県島田市)から、雨に煙る大井川沿いを終点の千頭駅(川根本町)に向けて走った。

車両によって異なるデザインのカバーをシートにかけ、「トーマス」や仲間の機関車をデザインした装飾を施した車内では、通常の車掌のアナウンスに加えて「お茶の産地で有名なんだって」など、「ジェームス」の声で沿線の景色や特徴を紹介する放送も。沿線では雨の中にも関わらず、多くの人が列車に手を振る光景が見られた。

千頭駅到着後は「トーマス」「ジェームス」を切り離し、構内にある転車台でそれぞれ方向を転換したあと、同駅に展示されている仲間の機関車「ヒロ」「パーシー」との4台並びが実現。「ヒロ」と「パーシー」、そして「ジェームス」が並ぶ中、「きかんしゃトーマス」に登場するキャラクター「トップハム・ハット卿」の合図によって「トーマス」が入線すると、カラフルな4台の機関車が揃った。

帰路は先頭に「ジェームス」、客車をはさんで最後尾に「トーマス」を連結した編成で運転され、こちらも沿線の注目を集めていた。

「ジェームス」を使用したSL列車『ジェームス号』は、7月11日から8月28日までの計16日間・32本が運転される予定。このうち7月11・12日と8月27・28日の4日間は、「トーマス」けん引の『トーマス号』と「ジェームス」けん引の『ジェームス号』の両方が運行される。

大井川鐵道は蒸気機関車保存運転のパイオニアとして知られ、現在はC10形タンク式機関車1両(C10 8)、C11形タンク式機関車2両(C11 190・227)、C56形テンダー式機関車1両(C56 44)の計4両の蒸気機関車を動態保存している。現在はC10 8とC11 190の2両のみ原型の黒塗装で運用されている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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