日産、国内生産100万台回復へ…北米向け ローグ を16年春から九州で補完生産

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  • 日産自動車九州 柴崎康男 社長
  • 日産自動車九州 柴崎社長 プレゼン

日産自動車は7月9日、生産子会社の日産自動車九州で北米向けSUV『ローグ』(日本名エクストレイル)の補完生産を2016年春から開始すると発表した。

補完生産台数は年間10万台を計画しており、これにより16年度の日産の国内生産台数は3年度ぶりに100万台を回復する見通し。

北米向けローグは現在、米テネシー工場および韓国ルノーサムスンの工場で生産している。13年11月に米国で発売した現行モデルは、15年上半期の販売も前年同期比36%増と好調に推移しており、需要に供給が追い付いていない状況にあるという。

このため、日産のグローバル生産拠点の中でも高いコスト競争力を持つ日産九州で補完生産を行うことにしたもの。

日産九州の柴崎康男社長は同日会見し、「北米向けローグの補完生産開始は、ある意味日本のものづくり競争力の回復の象徴だ」とコメントした。

日産九州では現在、『セレナ』、『ティアナ』、『エクストレイル』、『ノート』、『ローグ(輸出専用)』を生産しており、生産能力は定時間稼働で年間43万台となっている。日産の14年度の国内生産台数は前年度比13%減の87万台だった。

《小松哲也》

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