【三菱 ラリー復帰】200mmワイドのド迫力、アウトランダーPHEV バハ・ポルタグレ参戦車両[写真蔵]

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三菱 アウトランダーPHEV バハ・ポルタレグレ500 参戦車両
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三菱自動車がワークスとしてラリーに復帰、新型『アウトランダーPHEV』で10月22日から24日にポルトガル東部で開催されるクロスカントリーラリー「バハ・ポルタレグレ500」に挑む。6月末、某所でおこなわれたシェイクダウンテストには、ラリー仕様のアウトランダーPHEV、2台がお目見えした。

2台のうち、三菱カラーに染められた1台は、レース車両をイメージしたレプリカ。市販モデルをベースに、「ホンモノ」同様の迫力あるエアロパーツ、同サイズタイヤを装備し、内装にもロールバーやバケットシートを装着するなど、レプリカとはいえ本格的。そしてもう一台が、まさにバハ・ポルタグレをドライブする増岡浩選手の手によってテストがおこなわれていた競技参戦車両そのものだ。むき出しのホワイトボディに跳ね上がる泥しぶきが、すでに歴戦の勇者の風格をにじませる。

参戦車両となるアウトランダーPHEVの外観は、6月18日に発表された市販モデルの新型を踏襲。新たな三菱SUVのデザインアイコンである「ダイナミックシールド」フェイスを備え、三菱らしい力強さを増したアウトランダーPHEVだが、参戦車両は左右100mmずつ拡大されたフェンダー、頑強さをにじませるアンダーガード、巨大なタイヤと極限まで高められた車高によって、さらに迫力ある姿に生まれ変わっている。

やはり注目はエアロパーツだ。単に機能性の追求だけではなく、三菱のフラッグシップとしてブランドを牽引してほしい、という意味も込めて特にフロントマスクにはこだわったのだという。スリーダイヤが収まるフロントグリル、ヘッドライトユニットは市販車と共通だ。造形も共通に見えるが、以下は幅広になったフェンダー部とのデザインの整合性も含め、パーツ分割から新規開発されている。

最もわかりやすいのが、左右のバンパーだ。市販車ではヘッドライト横から下部にかけて、フェンダー部とバンパーが分割されているのに対し、ラリー参戦車両はドア開口部までフェンダーを含め一体化され、より大型のものとなっている。整備性を考えれば分割は細かい方が良いように思えるが、「ダイナミックシールド」の強調、「レース車両としての美しさ」を追求した結果、ビッグバンパーを採用するに至ったのだという。

ハイスピードのグラベルコースから起伏の激しいラフロードまで、約500kmを連続走行するバハ・ポルタレグレ500には、悪路走破性だけでなく高い耐久性も求められる。ボディ剛性や乗り心地はもちろん、PHEVパワートレインもこれに対応するべく改良がおこなわれている。

パワートレインは、基本的に市販車のものを流用。駆動用バッテリーは構成を変更することで大容量化と高出力化を実現。さらにモーターは、制御を変更することで、高出力化を実施している。発電系についてもジェネレーターやエンジンの制御を変更、システム全体での高性能化を図っているという。

増岡選手は、「世界の多くの人たちの前で走りの良さと耐久性の高さをアピールしたい。また、プラグインハイブリッドEVシステムの将来を見据えた、電動コンポーネンツのハイパワー化や4WD制御技術の先行開発の場として当社、EV開発エンジニアと共に参戦し、上位入賞を目指して頑張りたい」と意気込みを語っている。

《宮崎壮人》

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