JTBは、2015年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向を発表した。
夏休みに1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向見通しによると、国内旅行人数は前年同期比0.2%増の7561万人と微増だが、海外旅行人数が円安の影響で割高感があるため、同1.9%減の255万人となる見通し。
調査は、1200人から回答を得た旅行動向アンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向、経済動向から推計したもので、1969年に調査を開始して以来、今年で47回目。
総旅行人数は国内旅行の増加がけん引して同0.1%増の7816万人と、過去2番目となる見込み。
国内旅行の出発ピークは8月12~14日で、旅行の目的は「帰省」、「温泉」、「自然や風景を楽しむ」で、昨年より増加したのは「観劇、イベント参加、スポーツ観戦」。地域では、北陸新幹線効果で北陸や、サミット開催が決定した伊勢志摩が人気となっている。利用交通機関では、乗用車の利用が増加する見込み。
海外旅行のピークは8月8日、12日、16日で円安や国際情勢の影響により、人気だった欧州やマレーシアへの旅行者が減少するほか、感染症への不安から韓国への旅行者も減少している。ハワイ、台湾の人気は継続しており、オーストラリアなど航空路線が拡大となった方面も好調。