【ルマン24時間 2015】盤石な走りのポルシェ、追うアウディと苦戦した日本勢…総まとめ[写真蔵]

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ルマン24時間耐久レース 2015
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  • 優勝したポルシェ19号車
  • ポルシェ17号車
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現地時間14日15時、2015年のルマン24時間耐久レースのチェッカーが振られた。総合優勝は19号車ポルシェ『919ハイブリッド』。耐久レースの王者に相応しい圧倒的なレース運びを見せたが、予選からゴールまで今年のレースを振り返る。


◆参戦2年目で昨年のポール・タイムを5秒上回るポルシェ

初日を迎えた10日、フリー走行と予選1回目が行われ、日が暮れたナイトセッションで予選が始まると公式テストから好調のポルシェ勢が速さをみせる。開始早々に18号車のジャニが3分16秒887を記録。いきなり昨年の中嶋一貴のポールポジションタイムである3分21秒789を約5秒近く上回った。

一方、悲願のルマン初制覇に期待がかかるトヨタ勢は苦戦。2号車が7番手、1号車が8番手に終わった。デビューレースを迎えた日産『GT‐R LM NISMO』の3台は、フリー走行で22号車がピットレーン上でストップするなど、思うように周回を伸ばすことが出来ず、予選では23号車が3分38秒468で総合12番手。21号車は総合31番手で予選1回目を終えた。

翌11日に行われた予選2回目では、63号車のクラッシュにより途中で赤旗終了。失われた予選時間を補填するため予定より30分早い21時30分から最終の予選3回目がスタートした。

しかし、コースオフをする車両が多くタイムアタック中など重要な場面で黄旗区間が発生することも。残り1時間を切ったところでGTE Amクラスの67号車ポルシェが炎上しストップ。赤旗中断となる。オイル処理等も終わりセッションが残り30分でセッションが再開する。

結局、初日のセッションで驚異的なタイムをマークした18号車ポルシェがトップを守りチェッカーフラッグ。2番手に17号車、3番手に19号車が続きトップ3を独占。最高峰クラス復帰2年目でコースレコードを更新し、昨年まで優勝を争っていたアウディ、トヨタを圧倒してのポールポジション獲得となった。


◆ポルシェ・アウディがレースを引っ張る序盤戦、日本勢は苦戦

迎えた決勝レース。スタートからポルシェが先行し、アウディがそれを追撃するレースとなる。トヨタ勢は1号車が7番手、2号車が8番手を走行し、レースペースでは先行する2メーカーに遅れをとってしまう。

レース開始から1時間が過ぎて、GTE Proクラスの92号車ポルシェが炎上しセーフティカーが導入される。再スタートが切られと7号車アウディが得意とするポルシェカーブなど後半セクションで間隔を詰め、23周目に2台まとめてオーバーテイクしトップに浮上する。


◆アウディに不運、トヨタ・日産にもトラブル発生

2時間30分を過ぎたところで展開が一変。ピット作業を終えたばかりの7号車アウディにパンクが発生。ポルシェ勢がトップに返り咲いた。

3時間に差し掛かろうというところで、今度は8号車アウディがクラッシュ。フロント部分を大破したが、自走でピットに戻ると、アウディのメカニックはわずか3分程度で修復を終え、8番手でコースに復帰する。

一方のトヨタ勢は苦戦が続く。ライバルよりも1周あたり約5秒ほど遅いペースでの走行が続き、日産勢も22号車が総合18番手、21号車は20番手、トラブルで大きく出遅れた23号車は51番手を走行する。

その後、21号車日産『GT‐R LM NISMO』が電気系トラブルでガレージイン。何度かピットアウトとインを繰り返しながらの作業となり総合37番手まで順位を落とした。

5時間を経過したところで6番手を走っていた1号車トヨタがクラッシュ。右フロントフェンダーを破損した他、リアサスペンションもダメージ受け修復に約12分を要しトップから5周遅れの9番手まで順位を落とす。


◆好調ポルシェにルマンの魔物が襲いかかる

ナイトセッションが近づくにつれ、好調だったドイツの2メーカーにもルマンの魔物が襲い掛かる。18号車ポルシェがフロントカウルを破損するアクシデントに見舞われ緊急ピットイン。5番手まで順位を落とす。

完全にナイトセッションとなった8時間30分。トップをキープしていた17号車ポルシェがイエローフラッグ区間中で他車を追い抜いたとして1分のストップ&ゴーペナルティを受け4番手へ転落。19号車ポルシェがトップに浮上するも、トップ5台が同一周回で走行する緊迫したバトルが展開される。

我慢のレースとなった日産勢は、10時間30分を過ぎたところで21号車がコース脇でトラブルのためストップ。22号車、23号車もガレージイン。トラブルの修復作業に追われたが、11時間45分を経過したところで2台ともコースに復帰する。

レース半分の12時間に達するころには、コースオフにより18号車も順位を下げる。ポルシェのエース格2台がトップ争いから脱落する中、3台目の19号車が奮闘。ナイトセッション担当のタンディが3分31秒台の好タイムを連発。7号車アウディを引き離す。例年、荒れた展開を見せるナイトセッションだが、今年は”逃げるポルシェ、追うアウディ”の図式が維持される。


◆トラブルでアウディ6連覇に暗雲、ポルシェが1-2体制に

16時間を迎える手前で、突然7号車アウディのエンジンカウルが剥がれ落ちるアクシデントが発生。カウル付け替えに7分を要し一気に5番手まで後退。総合優勝争いから脱落することになってしまった。

17時間を迎えるところでGTE Amクラスの96号車アストンマーティンがクラッシュ。今レース4回目のセーフティカーが導入され、3番手を走る17号車ポルシェが2番手の9号車アウディに接近。レース再開後にストレートスピードの良さを生かしてオーバーテイク。残り6時間を迎えようというところでポルシェがワン・ツー体制を築いた。

スタートから粘り強く走っていた日産勢は、またしても長時間にわたりガレージ内で修復作業に追われてしまう。

残り3時間30分、アウディにさらなる不運が襲う。3番手の9号車に原因不明のバイブレーションの症状が出始め緊急ピットピン。8号車もエンジンカウルに穴が空き、修復のために短時間ではあったがガレージにマシンが戻された。

レース終了残り50分、後方から粘り強い走行を続けていた日産23号車がスローダウン、フロントカウルから煙が出てストップし、リスタートを試みたところ今度は左フェンダー付近から火を噴き万事休す。日産は22号車に全てを託すこととなった。


◆ポルシェが他者を圧倒し優勝、ルマン最多勝記録を17勝に伸ばす

迎えた24時間。終始トラブル知らずの安定感と、終盤に至っても3分20秒台を連発するレースペースの速さ、そしてロングラン性能全てで他車を圧倒し、19号車ポルシェが栄光のチェッカーを受ける。

2位は17号車ポルシェ。。3、4位は7号車、8号車アウディがそれぞれ入った。

日本勢はトヨタ2号車が6位。1号車は8位という結果に。1号車がクラッシュを喫した以外は大きなトラブルはなかったものの、レースペースでドイツ2強に及ばず上位の牙城を崩すには至らなかった。

日産はレースペース以前に信頼性に問題を抱え苦戦を強いられた。21号車・23号車がレース途中でリタイアを喫したが、22号車は我慢の走りで総合40位でチェッカーを受けた。
《レスポンス編集部》

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