マレーシア海事執行局(MMEA)は、レギュラーガソリンの「RON95」を6000リットルを積載したマレーシア籍の石油タンカーが11日に、行方不明になったと明らかにした。6月13、14日付のベルナマ通信、6月15日付のザ・サン、ザ・スターが報じた。
遭難したタンカーはオーキム・ハーモニー号。マラッカからクアンタンに向けて航行していたが、ジョーホール州のコタティンギのタンジュン・セディリの30マイル沖の地点で11日午後8時50分頃急に通信が途絶えた。オーキム・ハーモニー号を所有するオーキム・シップ・マネージメントから12日午前6時半頃、タンカーが行方不明になったとの報告があったという。
タンカーには、マレーシア人16人、インドネシア人5人、ミャンマー人1人が乗っていた。
ジョホール州沿岸部では昨年から、ディーゼル油やガソリンを積載した船舶や商船などをターゲットにした強盗が多発しており、今月4日にもオーキム・シップ・マネージメントが所有する船舶が、ハイジャックされディーゼル油が盗難される事件が起きている。
マレーシア海軍は船舶やヘリコプターに150人を動員し、ジョホール州のタンジョン・ペナワルからメルシン沖の約2万平方マイルの海域で捜索を行っている。