第83回ルマン24時間レース決勝、栄光のチェッカーを受けたのはポルシェ『919ハイブリッド』19号車(ニック・タンディ/アール・バンバー/ニコ・ヒュルケンベルグ)。終始トラブル知らずの安定感と、終盤に至っても3分20秒台を連発するレースペースの速さ、そしてロングラン性能全てで他車を圧倒した。
ポルシェはルマン復帰から2年目の優勝で、同レースの最多勝記録を17勝に伸ばした。
1周差の2位に入ったのは同じくポルシェの17号車(ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー)。3位はアウディ『R18 e-tronクワトロ』7号車、4位は同8号車。アウディは序盤でポルシェ勢とつばぜり合いを演じたが、マイナートラブルが頻発し、しばしば緊急ピットインを余儀なくされ後退した。
日本勢はトヨタ『TS040ハイブリッド』2号車が6位。中嶋一貴が乗る1号車は8位という結果に。1号車がクラッシュを喫した以外は大きなトラブルはなかったものの、レースペースでドイツ2強に及ばず上位の牙城を崩すには至らなかった。
日産『GT-R LM NISMO』はレースペース以前に信頼性に問題を抱え苦戦を強いられた。21号車・23号車がレース途中でリタイアを喫したが、22号車は我慢の走りで総合40位でチェッカーを受けた。