マレーシア航空の客室乗務員組合、解雇中止を要求…要求応じなければスト実施

再建に向けたリストラを実施中のマレーシア航空(MAS)について、マレーシア客室乗務員労働組合(Nufam)は9日、解雇通知の発送を中止し、すでに解雇された従業員を再雇用することを求めた。

エマージング・マーケット 東南アジア

再建に向けたリストラを実施中のマレーシア航空(MAS)について、マレーシア客室乗務員労働組合(Nufam)は9日、解雇通知の発送を中止し、すでに解雇された従業員を再雇用することを求めた。

Nufamは、解雇を中止し、改めて早期退職制度を実施するよう要求している。また新たな労働協約(CA)締結に向けた交渉のテーブルに就くことも要求しており、48時間以内にこれらの要求に応じない場合は、ストライキを行うと警告している。記者会見を行ったイスマイル・ナサルディン会長は、ストライキは「実を結ぶまで行う」と述べた。

MASは同日、従業員に対してNufamの呼びかけに影響されないよう警告。業務を放棄した場合は雇用違反であると指摘し、懲戒解雇する可能性もあると伝えた。
MASの広報及び戦略コミュニケーション課のカイルンニサック・ドズン・ヌリン課長は、解雇はすでに数カ月前から計画されたことであるとした上で、クリストフ・ミュラー最高経営責任者(CEO)の決定に従うと明らかにした。

MASはこれまで2万人の従業員に対して解雇通知を送付した。2万人のうち、1万4,000人あまりを新会社で再雇用するが、6,000人が再雇用されない見通しだ。解雇が決まった従業員は、8月末までの勤務となる。

広瀬やよい

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