【マクラーレン 675LT 発表】よりサーキットにフォーカスしたロングテール

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マクラーレン 675LT
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ジュネーブモーターショー15でデビューした、マクラーレン『675LT』が日本でも発表された。世界500台限定。価格は4353万4000円である。

“LT”とは、1995年にルマン24時間レースで優勝し、その後、1996年、1997年に参戦した『F1 GTR ロングテール』に由来する。このクルマは、レーシングトラックでのエアロダイナミクスを追求した結果、リアセクションを延長したことからこう名付けられた。そこで、675LTは、『650S』よりも、レーシングトラックの走行を重視して開発されたことからLTと命名されたのだ。

マクラーレン675LTのプロジェクトマネージャーのマーク・ゲイトン氏によると、650Sと比較し、「パフォーマンス、エアロダイナミクス、ダウンフォースの向上、ドライバーとの一体感、パワーアップと軽量化に重きを置いて開発した」という。

そのために、「パワートレインのコンポーネントでは50%、全体では、1/3のパーツやコンポーネントを変更している」と話す。

今回の開発においては徹底した軽量化が行われた、具体的には、乾燥重量で1230kgと650Sより100kgの軽量化に成功。その内訳は、ボディ35%、シャシー30%、インテリア20%、パワートレイン10%、電装系5%である。

ボディの軽量化では、ボディパネルにカーボンファイバーを使用したほか、フロントウインドスクリーンとリアバルクヘッドのガラスを薄くしたほか、エンジンカバーをポリカーボネート製にした。シャシーはサスペンションの見直しとともに、マクラーレン『P1』で培った技術を活かしたホイールを採用。ゲイドン氏によると「マクラーレンがこれまでに作ったホイールに中で最も軽いものだ」と述べる。

そして、インテリアの軽量化では、エアコンレス(無償で装着も可)とし、軽量化されたスポーツシートを採用。また、ステアリングのグリップ向上とともに、室内全体の軽量化と快適性向上のためにアルカンターラを使用している。

パワートレインは、コンロッドを変更し、チタニウムのマフラーアッセンブリーを導入。電気系は、ハーネスも含め軽量化することなどにより、650Sよりも100kgの軽量化に成功したのだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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