東京急行電鉄(東急)は5月13日、本年度の鉄軌道事業設備投資計画を発表した。総額は482億円。安全対策に237億円、サービス拡充に245億円を投じ、ホームドアの整備などを進める。
安全対策では、田園都市線の6ドア車45両の4ドア車への置き換えを開始。従来のホームドア設置計画を10年以上前倒しし、2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全64駅にホームドアを設置する。
本年度は東横線の菊名駅や大井町線の溝の口駅など10駅でホームドアの設置工事に着手。輸送障害の8割を占める列車との接触事故の防止を図る。このほか、踏切の安全対策として緑が丘~自由が丘間など15カ所に3D式障害物検知装置を設置する。
駅施設の更新工事なども推進する。菊名駅や五反田駅などで改良工事を行うほか、あざみ野駅などでホーム上屋の施設更新工事を実施。降雪などの異常気象を考慮し、ホーム屋根の補強工事を順次進める。駅構内の案内表示の増設や、エレベーター・エスカレーターの新設・増設など利便性向上対策も推進する。