【新聞ウォッチ】ホンダジェット国内初飛行、ご難続きの伊東体制にようやく"有終の美"

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ホンダジェット 初披露
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  • ホンダジェット ワールドツアー イン ジャパン 記者会見
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年4月24日付

●ホンダジェット国内初披露(読売・2面)

●車輸出2年連続減、14年度414万台、海外生産増強で(読売・11面)

●仏政府発言力強化狙いか、ルノー株買い増し、日産、影響を懸念(読売・11面)

●VWの世界販売トヨタ抜き首位、14年度(朝日・1面)

●官邸ドローン改造機、性能に詳しい人物か(毎日・1面)

●「ステップワゴン」5年半ぶり新しく(毎日・7面)

●カーナビにゲリラ豪雨情報(毎日・30面)

●きょうの人、藤野道格さん、ホンダエアクラフトカンパニー社長(産経・2面)

●独ダイムラーにも制裁金、中国、独禁法違反で68億円(日経・10)面

●上海モーターショー「新常態」探る3社首脳(日経・11面)

●現代自、18%営業減益、1~33月、ウォン高や、販売費増加(日経・11面)

●車販売店高級感を演出、マツダ、新型店を70店に(日経・13面)

ひとくちコメント

ホンダが米国で開発してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が日本の上空を初飛行。赤と白の2色に塗り分けられたピカピカの機体が羽田空港に舞い降りた。

国内で初披露の場所が羽田空港内のANAの機体メンテナンスセンター格納庫内。警備上の規制が厳しいためか、この日の午前に東京・青山のホンダ本社で行われた新型『ステップワゴン』の発表会よりも報道関係者の人数はやや少なめのようにも見受けられた。

それでも初めて日本に飛来したホンダの「自信作」に関する紙面での報道ぶりは派手。朝日、毎日、産経、東京が1面に初飛来のカラー写真を掲載。経済面でも解説記事を大きく取り上げている。

各紙とも共通するのは「夢の実現」。毎日は「『宗一郎の夢』飛んだ」、産経も「空舞う宗一郎の夢」、東京は「舞い降りた半世紀の夢」。また、読売は「空飛ぶホンダ、アジア狙う」との見出しで「本田宗一郎氏の夢だった航空機事業を乗用車、二輪車などに次ぐ、主力事業に育てたい考えだ」と取り上げた。

日経も「ホンダジェット上昇の糧に」としながら「『技術のホンダ』復権ののろしとなる期待を乗せて空を駆けることになる」と伝えている。

2月末に社長退任を発表後、初めて報道陣の前に顔を見せた伊東孝紳社長は「本田宗一郎の夢が二輪車、自動車に加えて、空にも広がった」と目を潤ませながら感慨深げに語った。

機体の前のフォトセッションでは、伊東社長のほか、航空機開発一途に情熱を傾けたホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長、それに、伊東社長を支えてきた本田技術研究所前社長の山本芳春専務も加わった。度重なるリコール問題などでご難続きだった伊東体制にとっても、この先、創業者の夢が”空回り”さえしなければ、これ以上の花道はないだろう。

《福田俊之》

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