ホンダが4月23日に発表した新型『ステップワゴン』は、エンジンが先代の2リットル自然給気から1.5リットル直噴ターボにダウンサイズされ、モード燃費は17.0km/リットルと先代モデルに対し13%改善、ミニバンのガソリン車でクラストップレベルとなった。
ただ競合車であるトヨタ自動車の『ノア/ヴォクシー』にはハイブリッドモデルがあり、そのモード燃費23.8km/リットルと、その差は歴然だ。
しかしステップワゴンの開発責任者を務める本田技術研究所の袴田仁主任研究員は「燃費だけで語るのであれば、向こうの方が絶対有利だと思う」としながらも、「ハイブリッド車は、私どもも十分乗らせて頂いた。走りの爽快という部分においては絶対の自信はある」と言い切る。
さらに「従来の2リットル自然給気エンジンでは、結構の回転数まで回さないとトルクが出てこなかった。例えば多人数乗車で坂道を登る場合、エンジンをかなり回す必要があった。それに対して今回のエンジンは低い回転数のまま、すーっと登っていく。また高速の伸びも素晴らしく良い」と説明。
その上で「多分ミニバンに乗っているのを忘れてしまうくらいの動力性能はあると自負している。お客様は他の商品性も含めた総合的なところで選択して頂いているので、負けてはいないと思う」と述べていた。