航空自衛隊は16日、立川飛行場(東京都立川市)において、C-1輸送機を使用した訓練を実施した。東京近辺で災害が発生した際には防災拠点として機能させる立川飛行場周辺のロケーションをパイロットに覚えさせるための「経験飛行」と位置づけている。
立川飛行場は陸上自衛隊のほか、警視庁と東京消防庁の航空隊が使用している。全長900m(過走帯を含めて1200m)の滑走路1本を有しているが、普段はヘリコプターの使用がメインであり、固定翼機の離着陸は基本的に行われていない。
東京近辺で災害が発生した場合、立川飛行場は防災拠点として使用されることとなっており、航空自衛隊の輸送機も物資輸送に充てられることから、入間基地に所属する第402飛行隊のC-1輸送機が月に1回、立川飛行場周辺での訓練を実施している。
以前は訓練スケジュールが公表されておらず、立川飛行場に飛んでくるC-1輸送機を見ること自体が困難だったが、今は立川市役所のウェブサイトで公開されており、以前よりは見やすくなった。しかし、天候がかなり良くないと数回の低空通過で終わってしまうため、今もまだ「離着陸する様子」を目撃するのは難しく、かなりのレアシーンとなっている。