山梨リニア実験線、最高速度の世界記録を11年ぶり更新…590km/h

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JR東海は山梨リニア実験線で最高速度590km/hの高速走行試験を実施した。写真は山梨リニア実験線のL0系。
  • JR東海は山梨リニア実験線で最高速度590km/hの高速走行試験を実施した。写真は山梨リニア実験線のL0系。
  • 磁気浮上式鉄道の最高速度世界記録は、2003年に旧試験車のMLX01(写真)が記録した581km/h。今回の走行試験では9km/h上回り、世界記録を更新した。

JR東海は4月16日、山梨リニア実験線で最高速度590km/hの有人試験走行を行ったと発表した。磁気浮上式鉄道における従来の最高速度の世界記録は、山梨リニア実験線のMLX01形が2003年12月2日に記録した581km/h。約11年ぶりに更新した。

山梨リニア実験線は、山梨県の上野原市から笛吹市までの42.8kmに建設された、超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)の実験線。2027年の一部開業を予定している中央新幹線の線路に転用される。JR東海によると、「営業線設備の最適設計」を行うためのデータ取得を目的に、550km/hを超える速度域での走行試験を実施。4月16日の午前中に590km/hの有人走行を行った。

このほか、4月10日には長距離走行試験を実施し、2003年11月7日の記録(2876km)を上回る3904kmを記録。4月14日はさらに約100km延ばして4064kmを記録した。4月15日までの累積走行距離は、地球30周分に相当する121万8000kmに達している。

《草町義和》

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