宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、4月1日付けで組織改正を実施した。政策的な枠組みに対応するとともに、政策的な枠組みの中で決められた役割を効果的、効率的に進めるのが目的。
今回の組織改革では「研究開発」という大きな柱を1本立てる。これまで宇宙輸送ミッション本部、衛星利用ミッション本部の各本部にそれぞれ研究開発機能があったが、これを改めて、宇宙輸送ミッション本部、衛星利用ミッション本部の研究開発機能を集約し、これまで併任としていた研究開発部門の担当理事に専任の理事を置く。プロジェクト対応と研究開発機能という2階層に組織を改正する。
また、本社に「ミッション企画部」を設ける。従来は、各本部で新たなプロジェクトを検討していたが、プロジェクトを作成して提案する機能を本社に新設するミッション企画部に一括して統合する。JAXAでは、衛星と輸送系二つの研究開発を行っている。今後は、ミッション企画を全社的に統合し検討していく。