米航空宇宙局(NASA)は今春、実験用航空機「ボーイング757エコデモンストレーター」を用い、環境にやさしい航空機技術実用化に向けた飛行試験を実施する。
B757エコデモンストレーターは、低抵抗化のために虫の付着を防ぐコーティングが主翼の前縁に施され、燃費向上のために従来機より小型で軽量の垂直尾翼を採用している。NASAは、機体をつたう空気の流れを改善して空気抵抗を小さくする技術により、燃料消費・排出量の低減が実現するかを明らかにしたい考え。
試験の意義について、NASAは「プロジェクトの目標は、航空機のコンセプト・技術を開発し、今後30年にわたって航空関連産業が環境に及ぼす影響を小さくすることだ」と説明した。試験はシアトル、ワシントン、ルイジアナ州シュリーブポート上空で複数回実施する。