気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年4月1日付
●株年度末15年ぶり高水準、上場企業、含み益最高21・2兆円(読売・9面)
●アジア投資銀日米抜き、創立メンバー48か国・地域表明、日本は「様子見」(朝日・2面)
●パナソニック社長「エネルギーに注力」2030年以降に1兆円構想(朝日・11面)
●商船三井社長に池田氏が昇格へ(毎日・8面)
●スズキ、12万台リコール、パトカー出火も(毎日・31面)
●原油安でも航空客不利、燃油代円基準に(東京・1面)
●ASEAN経済共同体の時代、トヨタのタイ法人社長域内物流が活発化(日経・9面)
●BMW、アマゾンで新車、電気自動車「i3」潜在需要を掘り起こし(日経・11面)
●輸入新車を販売、BMW販社を買収、オートバックス(日経・11面)
●英工場に350億円投資、ホンダ、小型車生産発表、北米向け(日経・13面)
ひとくちコメント
不具合の程度にもよるが、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出ただけでは、それほどのニュースにもならないが、今回、スズキのリコールに関する記事はインパクトが少し違う。
スズキはハンドル付近から出火するなどの不具合があったとして、『ソリオ』のほか、『ワゴンR』とシボレーブランドで販売された『MW』の計12万5755台(1999年5月~2010年8月製造)のリコールを国土交通省に届け出た。
ただ、その中には、パトカー2103台も含まれており、きょうの毎日なども「スズキ、12万台リコール、パトカー出火も」などと社会面で取り上げている。
記事によると、全国の警察に配備されているスズキ製ソリオのパトカーで発煙トラブルが相次いだという。昨年12月に埼玉県警のパトカーのハンドル付近から出火するなど、パトカーだけでも北海道、埼玉、千葉、兵庫、広島、福岡の6道県警で18件にも上ったそうだ。
エンジン始動時にひねるイグニッションスイッチの接点の金属が、長期間使用している間に削れて、潤滑用のグリスに混ざって電流が流れやすくなり、接点の間に飛ぶ火花でグリスが炭化し、より電流が流れやすくなってショートし、発煙するという。