道南いさりび鉄道、鉄道事業許可を申請

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江差線の経営を引き継ぐ道南いさりび鉄道が鉄道事業法に基づき鉄道事業許可を申請した。画像は同社のロゴマーク。
  • 江差線の経営を引き継ぐ道南いさりび鉄道が鉄道事業法に基づき鉄道事業許可を申請した。画像は同社のロゴマーク。
  • 道南いさりび鉄道は北海道新幹線の部分開業(緑)に合わせ、江差線五稜郭~木古内間(赤)の経営を引き継ぐ。

北海道新幹線の部分開業に伴い、江差線の経営を引き継ぐ第三セクターの道南いさりび鉄道は3月27日、同線を経営するための第1種鉄道事業許可を国土交通大臣に申請した。

江差線は五稜郭(北海道函館市)~木古内(木古内町)間37.8kmを結ぶ、JR北海道の鉄道路線。五稜郭駅で函館本線、木古内駅で海峡線と接続しており、本州側の津軽線を含む青森~函館間が「津軽海峡線」として一体的に列車が運行されている。

北海道新幹線を含む整備新幹線の建設にあたっては、原則として新幹線開業後の並行在来線の経営をJRから分離し、第三セクターなどが経営を引き継ぐことになっている。2015年度末に予定されている北海道新幹線新青森~新函館北斗間の部分開業では、同線に並行する江差線が道南いさりび鉄道に移管される予定だ。

同社の発表によると、JR北海道から五稜郭~木古内間の施設を引き継ぎ、道南いさりび鉄道線として旅客列車を運行する。JR貨物は道南いさりび鉄道から線路を借りて、引き続き本州と北海道を結ぶ貨物列車を運行する。

今後は夏頃に本社を函館市に移し、運賃の認可申請や列車運行計画の届出などの手続きを経て、北海道新幹線と同じ2015年度末の開業を目指す。

《草町義和》

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