711系「赤い電車」の保存実現へ…募金が目標額に到達

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保存が実現することになった711系。JR北海道から2両を譲り受けるが、車両番号は現時点では未定。写真は苗穂駅構内に停車する711系の廃車回送列車の一部。
  • 保存が実現することになった711系。JR北海道から2両を譲り受けるが、車両番号は現時点では未定。写真は苗穂駅構内に停車する711系の廃車回送列車の一部。
  • 3月13日限りで営業運行を終了した711系は解体に向けて廃車回送が始まっている。写真はディーゼル機関車にけん引され、札幌運転所から札幌貨物ターミナルまで運行された廃車回送列車の第一陣。

札幌市に事務所を置く市民団体「北海道鉄道観光資源研究会」は3月28日、711系電車の保存を目的としたインターネット募金が目標額に達したと発表した。2両が岩見沢市内で保存される。

711系は3月13日限りで営業運用を終了した、JR北海道の電車。北海道初の国鉄電車で、営業用車両としては国鉄在来線初の交流専用電車でもある。JR北海道が711系の廃車・解体に向けて動き出したことから、研究会は車両の保存を目的としたネット募金の呼びかけを始めた。

その結果、支援者は261人に。3月25日の呼びかけ開始からわずか3日間で、目標額を約50万円上回る285万4000円を集めた。保存される711系は2両で、岩見沢市内に建設されるファームレストラン(7月20日オープン予定)の無料休憩所として使用される。

募金の呼びかけは当初の予定通り、4月14日まで続けられる予定。研究会の永山茂代表は目標額を上回った分について「再塗装などのメンテナンス費用として有効に活用させていただきます」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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