ISSに滞在する油井宇宙飛行士の訓練模様を公開…「性能の限界に挑む」

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シミュレータでロボットアームを操作するリングリン宇宙飛行士(手前)と、操作を支援する油井宇宙飛行士(奥)
  • シミュレータでロボットアームを操作するリングリン宇宙飛行士(手前)と、操作を支援する油井宇宙飛行士(奥)
  • 記者会見を行う油井宇宙飛行士

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、5月から国際宇宙ステーション(ISS)第44次 第45次長期滞在ミッションに参加する油井亀美也宇宙飛行士が、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練する模様を公開した。

油井宇宙飛行士は、ISS長期滞在ミッション前、最後となる米国JSCで訓練している。今回の訓練公開では、ISSのロボットアーム操作を訓練する模様を公開した。

油井宇宙飛行士は、ISS長期滞在をともにするNASA(米航空宇宙局)のチェル・リングリン宇宙飛行士と、ISSのキューポラを模擬したドーム型シミュレータの中でISSに接近した宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)をロボットアームで把持する運用手順を確認した。

無人補給機をロボットアームで把持する操作は、通常2人体制で行われ、1人がロボットアームを操作し、もう1人が支援する。

また、訓練公開後、JAXAヒューストン駐在員事務所とJAXA東京事務所を結んで記者会見を開き、油井宇宙飛行士は「ISS長期滞在ミッションは、挑むをテーマに、自分の限界や『きぼう』日本実験棟の性能の限界に挑みたい」と述べた。

油井宇宙飛行士は今後、米国での訓練を終えた後、欧州で訓練する。その後、4月中旬頃、ロシアへ向かい、ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で最終訓練を行った上で、5月から約6カ月間にわたるISS長期滞在ミッションがスタートする。

《レスポンス編集部》

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