1988年の運行開始以来、四半世紀の間、上野(東京都台東区)~札幌(札幌市北区)間の約1200kmを結んできた寝台特急『北斗星』の定期最終列車が3月13日、上野・札幌の両駅を後にした。『北斗星』は、青函トンネルを含む津軽海峡線が開業した1988年3月13日のダイヤ改正に伴い運行を開始。季節列車として運行されていた1往復を除き、1人用A寝台個室「ロイヤル」、2人用A寝台個室「ツインDX」、1人用B寝台個室「ソロ」といった個室や、豪華なフランス料理のディナーを楽しめる食堂車「グランシャリオ」、フリースペースの「ロビーカー」を連結。青函トンネル開通ブームとあいまって、当時、大いに話題を呼んだ。運行開始当初の『北斗星』は3往復が設定されていたが、1999年7月にA寝台個室だけの豪華寝台特急『カシオペア』が運行を開始してから定期列車は2往復となった。さらに2008年3月改正では1往復に。そして今回、北海道新幹線の部分開業(2015年度末)に向けた試験の実施や車両の老朽化などに伴い、3月13日発の列車を最後に定期運行を終了することになった。定期運行最終日の上野行き上り『北斗星』は、定刻17時12分より少し遅れて札幌駅を発車。前日の12日発で運行を終了した大阪~札幌間の臨時寝台特急『トワイライトエクスプレス』の上り札幌発と同様、セレモニーは行われなかった。札幌行きの下り『北斗星』は18時44分頃、上野駅13番線ホームに入線。反対側の14番線ホームには直後に宇都宮線の電車が入線して『北斗星』の姿は見えなくなったものの、最後の出発を少しでも見送ろうとする人々であふれた。19時03分、『北斗星』は長い汽笛を鳴り響かせて上野駅をゆっくりと発車。「ありがとー!」などの歓声が沸き起こるなか、「最後のブルートレイン」はラストランへと出発した。札幌・上野両駅発車時点の編成は、先頭から以下の通りだった。■上り(札幌発)(-)DD51 1137(機関車)(-)DD51 1100(機関車)(1)オハネフ25 15 B寝台(2)オハネフ24 502 B寝台(3)オハネ25 561 B寝台個室「デュエット」(4)オハネ25 566 B寝台個室「デュエット」(5)オハネ25 552 B寝台個室「ソロ」(6)スハネ25 501 B寝台個室「ソロ」・ロビー室(7)スシ24 507 食堂車「グランシャリオ」(8)オロネ25 506 A寝台個室「ツインDX」(9)オロハネ25 503 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「ソロ」(10)オロハネ24 553 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「デュエット」(11)オハネフ25 215 B寝台(-)カニ24 506(電源車)■下り(上野発)(-)EF510-512(機関車)(-)カニ24 505(電源車)(11)オハネフ25 14(10)オロハネ24 552(9)オロハネ25 552(8)オロネ25 504(7)スシ24 504(6)スハネ25 502(5)オハネ25 551(4)オハネ25 565(3)オハネ25 563(2)オハネフ24 501(1)オハネフ25 8今後は臨時列車として上野発が4月2日から8月21日まで、札幌発が4月3日から8月22日まで運行される予定。運行時刻は『カシオペア』とほぼ同じで、『北斗星』と『カシオペア』が交互に運行される格好となる。終着駅の到着時刻は定期列車のものと変わらないが、津軽海峡線内における北海道新幹線の試運転に伴い、始発駅の発車時刻は上野発が2時間43分、札幌発が1時間繰り上がり、上野~札幌間の所要時間は定期列車より伸びることになる。
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