三菱重工、UAEドバイ政府機関から衛星打上げを受注…H-IIAロケット相乗り

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三菱重工がドバイEIASTから観測衛星打上げを受注
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三菱重工業は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府機関であるEIAST(先端科学技術研究所)から観測衛星「ハリーファサット」の打上げ輸送サービスを受注した。

観測衛星「ハリーファサット」は、環境省、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立環境研究所が共同開発している温室効果ガス観測技術衛星GOSAT-2を打上げる際、H-IIAロケットの余力を利用して相乗りで打上げるもの。打上げは2017年度の予定。

H-IIAロケットは、これまで27機中26機で打上げに成功している日本の基幹ロケット。打上げ成功率は約96.3%で、世界トップクラスとなっている。

今回の衛星打上げ輸送サービスは、韓国航空宇宙研究院(KARI)の多目的実用衛星KOMPSAT-3、テレサット・カナダの通信放送衛星TELSTAR 12Vに続く、海外からの3件目の受注。また、海外衛星の相乗り打上げは、2012年にKOMPSAT-3をJAXAの水循環変動観測衛星(GCOM-W)と相乗りで打上げたのに続くもの。

観測衛星ハリーサファットは、2009年と2013年にそれぞれ打上げられたドバイサット-1、同-2に続くEIASTの3基目の衛星。これまでの2基で蓄積したノウハウをベースに開発した初の国産衛星。衛星名にはハリーファUAE大統領名を付けるなど、衛星開発・打上げプロジェクトは国家の重要な事業と位置づけられている。

《レスポンス編集部》

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