【新聞ウォッチ】「3.11」東日本大震災から4年、避難者も住宅整備も「なお…」

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年3月11日付

●東日本大震災4年、防潮堤37%未着工、被災3県完成8%のみ(読売・1面)
●日産に女性専務自動車大手で初(読売・8面)

●米利上げ観測円安進む、一時122円、NY株は大幅反落(読売・9面)

●着飾る腕時計型端末、アップルウォッチ来月24日発売 (朝日・9面)

●原油価格底打ちの兆し、ガソリン、140円台に戻る公算(産経・11面)

●アウディ、燃料電池車「量産、時間かかる」(産経・11面)

●F1 13日開幕、ホンダの夢再始動(産経・22面)

●決断トップ交代、ホンダ「らしさ」発見、重い宿題(日経・2面)

●水素スタンド審査迅速に、燃料電池車普及促あう(日経・5面)

●インド新車販売7%増、2月(日経・9面)

ひとくちコメント

東日本大震災から4年を迎えた。メディアの報道が少なくなったこともあるが、被災地から離れた別の地域で暮らしていると、「忘れまい」と思いつつも、あの「3。11」午後2時46分の凄まじい記憶からはどうしても遠ざかってしまう。

そんな中、きょうの各紙の1面トップ記事をみると、読売は「防潮堤37%未着工」、朝日は「避難23万人、災害集宅整備15%」などと、多くの犠牲者を出したあの大津波の恐ろしさを改めてよみがえさせるような震災被害の現状を伝えている。

例えば、警察庁によると、東日本大震災による死者は3月10日時点で1万5891人に上るが、行方不明者もなお2584人。また、仮設住宅では、現在も多くの人が避難生活を送っているが、その避難者の数は、全国で2月時点では約22万9000人。

津波被害に加え、東京電力福島第1原子力発電所事故が起きた福島県では約11万9000人。震災から4年を経てもプレハブの仮設住宅で暮らす避難者は岩手、宮城、福島の3県でなお8万人以上に上るという。

朝日によれば、恒久的な住まいとなる災害公営住宅の完成が15%にとどまっており、日経は「暮らし再建これから」とのタイトルで「復興は道半ば」と報じている。数字の前に「なお」という文字が消える日はまだまだ先になる。

《福田俊之》

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