米国の自動車大手、FCA US(旧クライスラーグループ)は2月27日、全世界でおよそ47万台のジープとダッジ車を、追加リコール(回収・無償修理)すると発表した。
今回のリコールは、2014年9月に発表された車種に追加して行う。不具合は燃料ポンプ。FCA USによると、燃料ポンプのリレーに不具合があり、エンジンが始動できなくなったり、走行中にエンジンが停止する可能性があるという。
2014年9月時点でのリコールの対象車種は、2011年モデルのジープ『グランドチェロキー』と、ダッジ『デュランゴ』。全世界で合計23万0760台が、リコールに該当するとしていた。
今回、FCA USは、このリコールを拡大。ジープ グランドチェロキーは2011年モデルの3.0ディーゼル搭載車を、ダッジ デュランゴは2012‐2013年モデルを、それぞれ対象に加えた。追加リコールの該当車は、合計で46万7480台。
46万7480台の内訳は、米国が33万8216台と最多。カナダは1万8991台、メキシコは1万0829台、NAFTA地域以外が9万9444台となる。
なお、FCA USでは、「この不具合に起因した事故や負傷者の報告は受けていない」と説明している。