JR東日本盛岡支社は2月27日、移設工事を進めてきた花輪線の北森駅(岩手県八幡平市)について、3月14日のダイヤ改正から新駅の使用を開始すると発表した。
北森駅は花輪線平館~松尾八幡平間にある駅で、現在は平館駅から1.9km、松尾八幡平駅から2.2kmの位置にある。新たな駅は現在の駅より530m平館寄りで、八幡平市の新庁舎に隣接する。新駅は3月14日の下り始発列車(北森駅着5時52分)から使用を開始する。
駅の移設により営業距離が変わるため、運賃も一部で変更される。現在210円の大更駅までは190円、320円の好摩駅までは240円となるほか、IGRいわて銀河鉄道の盛岡~好摩間各駅から北森駅までの運賃も変更となる。
運賃の変更に伴い、3月13日までに購入した乗車券については、変更後の運賃と比較し過剰額を払い戻す措置を取る。また、定期券・普通回数券はいったん払い戻しの上、新たに購入する形となるという。
JR東日本盛岡支社は、八幡平市から新市庁舎の建設に合わせて北森駅を隣接地に移設する要請を受け、2012年10月に同市と基本協定を締結。これまで移設事業を進めてきた。同市の新庁舎は2014年11月25日に開庁し、既に使用を開始している。