ホンダは2月12日、新型乗用車『ジェイド』を13日に発売すると発表した。かつて人気を博した先代『オデッセイ』と『ストリーム』の後継モデルとの位置付けだが、ミニバンとセダンやステーションワゴンの良さを融合させた新しいジャンルを目指した。
パワートレインは『ヴェゼル』などに採用している1.5リットルエンジンとモーター内蔵の7速DCT変速機を組み合わせたハイブリッド車(HV)であり、税込価格272万円と292万円の2グレードを設定している。3列シートで定員は6人。いずれの列も2人掛けという珍しい配置にしている。とくに特徴的なのが2列目シートで「くつろぎのリムジンゾーン」を目指し、前席との距離が同社の上級セダンである『アコード』を大幅に上回る仕様とした。
それを可能にしたのが「Vスライド」機構だ。2つの座席が独立している2列目シートは、それぞれ後ろにスライドさせると、約20度の角度で車両中央部にシフトしながら下がって行く。これにより、後輪のホイールハウスに邪魔されることなく、大きなスライドができるようになった。後部にスライドさせた時は、フロントウインドウを通した前方視界にも広がりが出る。このシート技術は特許を出願中という。