阪急電鉄の2300系電車が、3月限りで引退することが決まった。これに伴い同社は2300系の引退記念イベントを実施する。
2300系は、1960年に登場した阪急の通勤形電車。回生ブレーキ付きの定速制御を採用したことから、2000系や2100系とともに「オートカー」の愛称で親しまれ、1961年には鉄道友の会の第1回ローレル賞を受賞した。
阪急は2月20日から2300系の定期運行最終日(3月20日)まで、京都線の2300系7両編成1本(2313号編成)に引退記念の装飾を施して運行。編成の前後に引退記念のヘッドマークを掲出するほか、側面前部にある現行のコーポレートマークを消して、代わりに旧社章のステッカーを側面後部に貼り付ける。
また、2月20日から引退記念ヘッドマークをあしらったミニチュアマグネット2種類が、「駅ごあんないカウンター」で発売される。発売額は各種700円。3月21・22日に万博記念公園自然文化園(大阪府吹田市、最寄駅は大阪モノレール万博記念公園駅)で開催される「万博鉄道まつり」でも発売される。
定期運行終了後の3月22日には、正雀~河原町間を2300系の貸切列車で往復する「さよなら運転ツアー」が行われる。こちちはイベント列車用のヘッドマークを掲出し、車内イベントや正雀車庫での撮影会、イベント列車用ヘッドマークの入札販売などが行われる。
ツアーに参加できるのは200人で、旅行代金は2300円。当日は正雀駅に9時30集合、14時頃解散となる予定。申込みは阪急電鉄の京都線運輸課運輸係が郵便はがきで受け付ける。締切は2月28日(消印有効)。