三菱田畑常務「軽生産で、日産と従来の枠組みと違う話をしていることはない」

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三菱自動車の田畑豊常務取締役は2月3日に都内にある本社で開いた決算会見で、日産自動車が軽自動車の自社生産を検討していることについて「日産と軽の生産をどこでというような、従来の枠組みと違う話をしていることはない」と述べた。

田畑常務は「NMKVはあくまで両社の合弁企業で、そこで企画開発し両社で販売する軽であれば水島製作所で生産するというのが基本原則でやっていて、その考え方に変わりはない」と改めて強調した。

その一方で「仮に日産が軽を独自で企画開発して販売する場合には、当社がコメントする立場にはない」とも話した。

日産自動車の片桐隆夫副社長は1月23日の会見で、軽自動車の生産に関して「あくまでも『デイズ』シリーズは三菱自動車の水島で今、造って頂いており、基本的にはそのキャパシティを活用するわけだが、それを超える分についてはどこに設備を増強したら良いのかというのは、まさにコスト競争力で決まってくることだと思っている」とコメントした。

これに対し田畑常務は「水島が生産コストあるいは効率、品質いろんな面で競争力のある工場であるという条件に合致していることは当然の前提。水島で継続して生産すれば、当然ながら既存の設備があるので、新たな設備投資を行わなくても安くできるという経済的な合理性がある」と考えを示した。

《小松哲也》

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