フィアットクライスラージャパンとKEN OKUYAMA DESIGNのコラボレーションによる特別仕様車、アルファロメオ『ジュリエッタ・ケンオクヤマスペチアーレ』が東京オートサロン2015にて公開された。
この特別仕様車は、スポルティーヴァをベースにしており、そのデザインはフィアットチェントロスティーレだ。「そのクルマに全く関係のないデザイナーの名前が付くというのは、非常にレアなことだ」と話すのは、KEN OKUYAMA DESIGN広報担当の越湖信一さん。
KEN OKUYAMAこと奥山清行氏は元ピニンファリーナのデザイナーで、フェラーリやマセラティのデザインに大きく関与していたことは有名だ。しかし、「奥山自身はアルファロメオのデザインにも関わりがある。ピニンファリーナ時代には『147』や『166』のフェイスリフト。そして、元のデザインはジウジアーロだが『ブレラ』や『ブレラスパイダー』などのディレクターとしての仕事は、自身が行っていたので、アルファロメオとの関係は深いのだ」という。
更に、「現在アルファロメオCEOのハロルド・ウエスター氏とは、奥山がピニンファリーナでフェラーリ『エンツォ』をデザインした時、ウエスター氏はエンジニアリングのチーフだった。そういう関係で個人的にも親しい間柄だった」とアルファロメオと近しい関係だったことを述べる。
「今回のプロジェクトは、そういった関係とは無縁ではあるものの、FCJと奥山の間で1年くらいかけて実現したものだ。『Kode7』と『Kode9』をモチーフにして、ジュリエッタを奥山流の味付けにより、更に魅力を伝えようとデザインしたものだ」と語った。