西日本鉄道(西鉄)は1月9日、天神大牟田線の救援車として運用している900形2両を、旅客車両として貝塚線に転籍させると発表した。1月24日限りで運行を終了する313形の後継車両になる。
900形2両は1966年9月、現在の天神大牟田線の旅客用電車として製造された600形の614号編成(614+664号)。2003年には、事故や災害の発生時に復旧資材の輸送などを行う事業用車両(救援車)に改造され、車両番号も614号が901号、664号が902号に変更された。
このほど、貝塚線の313形315号編成(315+365号)が運行を終了することになったため、900形2両を614+664号として旅客車に戻し、貝塚線に転籍させて313形の後継車両とする。転籍に伴い、車体塗装はオキサイドイエローとボンレッド帯に変更。運転時に使用するブレーキハンドルとレバーハンドルは、引退する313形のものを引き継ぐ。また、1月24日から特別仕様のヘッドマークを掲出する。
313形の最終運行となる1月24日は、貝塚発10時47分・12時02分・13時18分の西鉄新宮行き3本と、西鉄新宮発11時28分・12時43分・13時58分の貝塚行き3本を313形で運行する予定。14時18分からは313形の引退セレモニーを貝塚駅ホームで実施し、313形最後の営業列車の入線(14時24分)にあわせてハンドル継承式やヘッドマーク返還式などを行う。
また、17時からは「オークション大会」をTOHOシネマズ天神ソラリア館(福岡市中央区)で開催。313形解体後の備品や部品などをオークション形式で販売するほか、ピンバッジやドア注意ステッカーなども限定販売する。参加は事前申込制となっており、参加料金は一人1000円。西鉄旅行の専用サイトで受け付けている。