米航空宇宙局(NASA)は1月2日、準惑星ケレスの発見日(1月1日)に合わせて、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像を公開するとともに、小惑星探査機ドーンのケレス到着予定日を発表した。
ケレスは火星と木星の間にある「小惑星帯」最大の天体。イタリア人天文学者のジュゼッペ・ピアッツィが1801年1月1日に発見した。自転周期は約9時間。直径は約950kmと大きく、冥王星と同じ「準惑星」に分類される。
ドーンの探査計画は、ハッブル宇宙望遠鏡が2003年12月から翌年1月にかけて撮影したケレスの画像を参考にして練られた。計画を立てた天文学者は、望遠鏡が捉えた画像の画質を高め、表面の特徴を強調することに成功した。
ドーンのケレス到着予定日は3月6日。ドーンは2011~12年の14カ月で、小惑星ベスタの探査を行い、詳細な画像の撮影やデータの収集に成功している。ケレスとベスタの両方を周回探査する探査機はドーンが初めてとなる。