JX日鉱日石エネルギーは、インドネシア国有企業プルタミナのバリクパパン製油所(カリマンタン島東部)改修プロジェクト推進に向けた共同検討をすることで合意した。
インドネシアは、東南アジア最大の約2億4000万人の人口を抱え、経済成長に伴ってガソリン、軽油などの燃料油需要が増加しているのに対して、国内の石油精製能力が不足している。このため、プルタミナは、自社で運営する5カ所の製油所で能力を増強するため、改修プロジェクトを進めるパートナーを募集していた。
JXエネルギーは、海外事業を強化する方針で、インドネシアでのこうした市場環境をビジネスチャンスと捉えて、事業拡大を検討するとともに、プルタミナと交渉してきた。今回、プルタミナからパートナーの1社として選出された。
JXエネルギーがプロジェクト参画を検討するバリクパパン製油所は現在、日量22万バレルの原油処理能力を持つが、日量36万バレルに増強する計画。
今後、プルタミナと共同で、製油所の合弁会社化や経済性、製品の販売方法を含め、プロジェクト推進に向けて幅広く検討する。