宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」がクリティカル運用期間を終了したと発表した。
クリティカル運用期間は、ロケットから探査機が分離した後、トラブルなく健全性を確立するまでの期間。
はやぶさ2は、小惑星表面から試料を採取するサンプリング装置ホーン部の伸展、イオンエンジンの方向を制御するジンバルの打上時保持機構(ロンチロック)解除、探査機の3軸姿勢制御機能、地上の精密軌道決定システムの機能確認など、重要なシーケンスが正常に実施されたことを確認。クリティカル運用期間を終了した。現在、探査機の状態は正常を保っている。
JAXAでは、サンプリング装置ホーン部伸展は、はやぶさ2宛ての寄附で製作・搭載した小型モニタカメラの取得画像で確認できたとしている。
はやぶさ2は今後、探査機搭載機器の初期機能確認を約3カ月間かけて実施する予定。