東京都は、12月14日(日)および2015年2月22日(日)、地域資源発掘型実証プログラム事業の一環として、マンガ家に憧れる小中学生を対象としたマンガ文化を活用したイベント「トキワ荘マンガでつながる『トキ(時)とワ(輪)』プロジェクト」を豊島区において開催する。参加費無料、事前申込み制。雨天決行。
東京都は、都内に未だ数多く眠っている地域資源を活用するため、地域からアイデア(企画案)を募集し、旅行者誘致につなげていく「地域資源発掘型実証プログラム事業」を実施している。
今回、同事業による地域からのアイデアが具体化され、豊島区においてマンガ文化を活用した同イベントを開催することとなった。
トキワ荘とは、かつて、手塚治虫や藤子・F・藤雄、藤子不二雄(A)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など、著名なマンガ家たちが、青春時代・下積み時代を過ごした豊島区椎名町(現・南長崎)のアパート。アパート自体は現存しないものの、戦後の日本マンガ文化を象徴するトキワ荘を通じて、その魅力を強く発信し、地域のマンガ家たちと子どもたちの交流を深め、街の賑わいを創出することが、今回のイベントのねらいとなっている。
主なプログラムとして、「マンガ制作体験教室」と「マンガの歴史回遊イベント」を開催。マンガ制作体験教室では、マンガの基本とされる「4コマ」の中で起承転結を組み立て、読者へ伝えるための効果的な描き方を、地域に居住する「オンナミチ」(小学館)などの作者、北沢バンビなどを講師に迎え、指導を受けながら体験することができる。マンガの歴史回遊イベントは、スマートフォンのアプリを活用しトキワ荘ゆかりの観光スポットの歴史・文化を学びながら、地域を回遊するという内容だ。
募集対象は、保護者同伴のマンガ家に憧れる小中学生。各日先着順にて10組30名程度を定員としている。申込みは、同イベントの特設Webサイトより受付けている。
また、上記イベントと連動して「トキワ荘通りマンガコンテスト」(小中学生部門・大人部門)を開催。応募資格は、マンガが好きな人。「最近笑ったこと」をテーマにした4コママンガを、2015年2月22日(日)まで募集している。