双日は、インドのラーセン&トゥーブロ(L&T)と共同で、インド貨物専用鉄道公社から、デリー-ムンバイ間貨物専用鉄道(DFC西線)電化工事を約500億円で受注したと発表した。受注した区間は915kmで、単一の鉄道電化工事として過去最大規模となる。
インドの首都デリーと商業都市ムンバイの間の総延長約1500km貨物専用鉄道を建設するDFC西線事業が計画されているが、今回受注したのはこのうち、インド北部ハリアナ州レワリ~西部グジャラート州ヴァドーダラー間の915kmを電化するもの。
2014年度中に着工し、変電所16カ所の建設、架線の敷設などを行う。今回の受注金額の約4割を日本品が占める予定で、変電機器や架線など、日本企業への多くの発注を見込む。
インドでは、今年5月にナレンドラ・モディ新政権が発足したのを機に、公共インフラ整備の促進が見込まれている。日印が共同で推進する総合産業インフラ開発プロジェクト「デリー・ムンバイ産業大動脈構想(DMIC)」もこの一環で、DFC西線がその中核を担う。
双日とL&Tは、2013年にDFC西線のハリアナ州レワリとグジャラート州イクバルガー間626kmの軌道敷設工事を共同で受注している。