【産業交流展14】約半分の力で前進できるレバー式車いすを開発…イー・アーム

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イー・アームが展示したレバー式車いす
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東京ビッグサイトで11月19日に開幕した「産業交流展2014」は中小企業による国内最大級のトレードショーだ。その中で、非常にユニークで、使用者にとってありがたい車いすを発見した。

イー・アーム(本社・東京都港区)が展示したレバー式車いすがそれだ。ハンドリムの代わりに長いレバーがついていて、それを前後に動かすだけで前進する。「ハンドリムの車いすの約半分の力で動かすことができます」と同社関係者は話す。しかも、レバーは既存の車いすに付け替え可能とのこと。

さらに、このレバー式車いすのすごいところは、レバーグリップ先端にあるボタンを押して、レバーを前後に動かすと今度は後退するのだ。そして、左右のレバーを逆に動かすと旋回する。試しに操作してみたら、それほど力を入れずに、前進、後退、旋回できた。

同社関係者によると、この製品は科学技術振興機構の東日本大震災復興促進プログラムの助成を受けて産学官連系で開発されたもので、企画をイー・アーム、開発と製造を東邦テクノス(本社・岩手県一関市)が担当した。

「現在、横浜市リハビリテーション事業団と共同で実証実験を行っている段階で、販売するのは2015年春ぐらいになると思います。それまでに、さらに改良を加えて、よりよいものにしていきたいです」と同社関係者は説明する。価格については、今のところ未定だそうだ。

《山田清志》

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