日本船舶輸出組合が発表した10月の輸出船契約実績によると、一般鋼船の契約は17隻、前年同月比12.9%減の122万総トンと4か月連続マイナスとなった。円安が加速しているものの、受注は伸びていない。
契約の船種別では、貨物船がコンテナ船3隻、ばら積船がハンディ型1隻、ハンディマックス型3隻、パナマックス型4隻、ポストパナマックス型1隻、ケープサイズ型3隻だった。油送船がアフラマックス型2隻だった。
2014年度4~10月分の輸出船受注量は182隻、前年同期比0.3%減の800万総トンと前年割れとなった。
10月受注分の契約態様は、トン数ベースで円建契約が23.3%、外貨建が76.7%、現金払契約が100%、商社契約が9.9%だった。納期別では、2015年度ものが68.0%、2017年度ものが32.0%。
一方、10月の通関実績は、27隻、前年同月比53.0%増の144万総トンとなった。この結果、10月末の輸出船手持工事量は、661隻、2768万総トンとなった。