カタール航空は11月10日、海外旅行の安全性を高める取り組みの一環として、国際刑事警察機構(ICPO)と「I-Checkit」システム導入に関する協定を締結したと発表した。
「I-Checkit」は、パスポートをICPOの盗難・紛失旅券データベースと照合し、盗まれた・失くしたパスポートでの不法入国を阻止するシステム。ICPOのノーブル事務総長は「越境犯罪やテロリズムに対抗する地球規模の戦いに民間企業を引き入れるための重要なツール」と説明した。
「I-Checkit」導入に関する協定を締結したフルサービスキャリアは、カタール航空が初。マレーシアに本拠を置く格安航空会社(LCC)のエアアジアは、既にICPOと協定を結び、システムを試験的に導入した。なお、データベースには168カ国・4300万人以上分の盗難・紛失旅券情報が含まれている。