パテント・リザルトは、独自に分類した「石油・エネルギー」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「石油・エネルギー業界・特許資産規模ランキング」を発表した。
今回、2013年4月1日から2014年3月末までの1年間で登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を使って評価し、企業ごとに総合得点を集計した。
1位は中国電力となった。注目度の高い特許には、「火力や原子力発電設備において用いられる機械部品のクリープ損傷による寿命の予測」や、「非接触給電システムにおいて、受電装置が予め設定されたエリア内に存在する場合にのみ、給電装置から受電装置への電力供給を行うための技術」などがある。
2位は出光興産で、「固体高分子形燃料電池実用化戦略的技術開発事業/要素技術開発/定置用燃料電池改質系触媒の基盤要素技術開発」の成果として出願された、「燃料電池に適用しても活性の低下が少なく、長期間使用できる水性ガスシフト反応用として有用な触媒と、この触媒を用いた一酸化炭素変成方法」などが注目度の高い特許として挙げられる。
3位はJX日鉱日石エネルギーで、「余剰電力の発生低減と、発電電圧の変動緩和による発電効率の低下抑制とを図り、需要電力の急激な増加にも対応できる燃料電池システム」や、「石油精製プロセスにおける余剰留分を減圧軽油留分として回収し、収率を向上させる技術」などの特許を持つ。