JAXA、熱帯降雨観測衛星のミッションが2015年4月で終了

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熱帯降雨観測(TRMM)衛星のイメージ
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、熱帯降雨観測(TRMM)衛星のミッション終了時期が2015年4月頃になるとの見通しを発表した。

日米共同ミッションとしてJAXA降水レーダ(PR)を搭載したTRMM衛星について、衛星の運用を行う米航空宇宙局(NASA)による最新の軌道降下解析をした結果、2015年4月頃に観測下限高度の335kmに達する見込みとなった。

TRMM衛星は、設計寿命の3年2カ月を大きく上回る17年目の運用に入っていたが、今年7月に燃料枯渇により軌道高度の維持を行わない状況となっており、10月5日にはPRが観測できなくなる高度392.5kmに達したため、JAXAは10月7日にPRの後期運用を終了した。

TRMM衛星の運用は、その後もNASAにより継続されてきたものの、NASAの最新の解析によると、当初の軌道高度約350kmで、再びPRで降雨観測できる高度に達するのが2015年2月から3月頃になると予測され、その後、1カ月程度観測した後、同年4月頃にミッション終了となる見込み。

衛星の正式なミッション終了については、改めて公表される。

《レスポンス編集部》

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