鉄道博物館、2017年秋にリニューアル…新館を建設

鉄道 企業動向

鉄道博物館の本館の南側に建設される新館のイメージ。2017年秋のオープンを目指す。
  • 鉄道博物館の本館の南側に建設される新館のイメージ。2017年秋のオープンを目指す。
  • 新館の吹抜け空間のイメージ。この空間の暖気を夏は排出、冬は回収して空調コストを抑える。
  • リニューアル後の各階の展示ゾーン。新館では「仕事」「未来」「歴史」「旅」をテーマにした展示を行う。
  • 新館1階の「仕事」ステーションのイメージ。E5系や400系を展示する。
  • 新館2階に設ける「未来」ステーションのイメージ。来館者のアバターが大型映像ジオラマに入り込んで、未来の鉄道を体験できるようにする。
  • 新館3階に設ける「歴史」ステーションのイメージ。
  • 新館4階に設ける「旅」ステーションのイメージ。
  • 本館も全面的にリニューアル。多数の車両が展示されている「ヒストリーゾーン」は「車両」ステーションとし、「車両の躍動感や迫力」を大型映像や音、照明などで演出する。写真は現在の「ヒストリーゾーン」。
JR東日本と東日本鉄道文化財団は11月5日、鉄道博物館(さいたま市大宮区)を全面的にリニューアルすると発表した。JR東日本の設立30周年(2017年)記念事業の一環。鉄道博物館の開館10周年にあわせて2017年秋に新館をオープンするほか、本館も全面的にリニューアルする。

新館は現在の本館の南側に建設する。地上5階建てで延床面積は約8500平方m、展示面積は約4800平方mになる。現在の本館は地上4階建てで、延床面積が約2万8300平方m、展示面積が約1万平方m。本館と新館の展示面積の合計は現在の約1.5倍になる。

新館には「環境負荷低減システム」を導入する。吹抜け空間の上部に上昇する暖気を夏は排気し、冬は回収することで空調負荷を低減。トップライトや壁面から自然光を取り込んで照明負荷も低減する。また、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを活用する。

リニューアル後の新しい鉄道博物館は、展示ゾーンを「ステーション」と位置づけ、新館は1階から4階まで「仕事」「未来」「歴史」「旅」のステーションを設ける。5階には新幹線の走行する姿や富士山を眺めることができるレストランを設ける。

1階の「仕事」ステーションには、鉄道の現場で実際に使われている設備や機器を設け、運転士・車掌・指令員の業務や車両・線路・架線メンテナンスの業務を体験できるようにする。このほか、新幹線車両のE5系と400系を新たに展示。高精細パノラマ画面を採用したE5系シミュレーターも新設する。これに伴い、現在の本館に設けられている「シミュレータホール」「運転士体験教室」を新館「仕事」ステーションに移設する。

2階の「未来」ステーションでは来館者の分身(アバター)が大型映像ジオラマに入り込み、未来の鉄道の駅や車両を体験できるようにする。「みなさまに参加していただきながら、鉄道の未来を創造する、新しい試みの展示ゾーン」にするという。

新館の建設にあわせ、本館も全面的にリニューアルする。現在の「ヒストリーゾーン」は「車両」ステーションとし、「車両の躍動感や迫力」を大型映像や音、照明などで演出。最新の情報通信技術(ICT)を活用し、車両が活躍していた時代の姿を再現するという。

「ラーニングゾーン」は2・3階を「科学」ステーションにリニューアル。1階は「キッズ&カフェテリアスペース」にリニューアルする。模型鉄道ジオラマも全面的にリニューアルし、観客席とジオラマの間にあるガラス仕切りを撤去して臨場感を高める。「ミニ運転列車」は新しい車両を順次導入する。

このほか、本館入口に「ミュージアムコンシェルジュ」を新設して体験展示や解説ツアーの案内を一括して行う。案内表示も一新し、日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・インドネシア語などの多言語に対応。JR東日本と東日本鉄道文化財団は「海外からお越しのお客さまにも日本の鉄道の幅広い魅力を発信していきます」としている。
《草町義和》

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