「規模の小さいスバルが今後も生き残っていくためには、スバルは『結構いいね』ではなく、『ものすごくいいね』と言われるようになっていく必要がある」
富士重工業は10月24日、新型『レガシィ』を発表。冒頭挨拶に立った吉永泰之社長はこう強調し、新型レガシィではその「ものすごくいいね」を目指して開発を進めたそうだ。
「走りや安全という車の機能的価値に留まらず、いつまでも走っていたい、あるいはこの空間に包まれていたい、あるいはこの車とずっと過ごしたいなどの情緒的価値を感じてもらえるように高めてきた」
吉永社長によれば、それが「ニュー・スバル・クオリティ」とのことで、発表会場をはじめ、報道陣に配付した資料を入れた袋とお菓子、そしてパンフレットにその言葉が書かれていた。
吉永社長が2011年に社長に就任して以来、やることなすことすべてがうまく行っている富士重工業、業績も絶好調で株価も24日に3325円をつけてホンダ(3322円)を抜いてしまった。文字通り、その勢いは止まるところを知らない。
24日夕方、都内の販売店を訪れたら、「発売から数時間の間に2件の受注を獲得した」と嬉しそうに話しおり、今回の新型レガシィによって富士重工業の勢いはさらに加速しそうだ。