富士重工は、運転支援システム「アイサイト」を搭載するスバル『レヴォーグ』『フォレスター』『XVハイブリッド』の3車種が国土交通省と自動車事故対策機構が実施する予防安全性能アセスメントにおいて、最高評価であるJNCAP「先進安全車プラス(ASV+)」に選定されたと発表した。
予防安全性能アセスメントは、近年の安全な車へのニーズの高まりとともに自動ブレーキなど、事故を未然に防止する「予防安全技術」を搭載した車が急速に普及していることを受け、今年度から新たに実施されたもの。衝突被害軽減制動制御装置(AEBS)および車線逸脱警報装置(LDWS)の2つの装置について試験が行われた。
AEBS試験は、試験車を10~60km/hでターゲット(模擬車両)に後方から接近させ、予防安全ブレーキの作動試験を行う。試験はターゲットが止まった状態と20km/hで走行している場合の2種類を設定。衝突を回避した場合、あるいは衝突した場合でも、衝突前にどの位速度が低下していたかに応じて得点が与えられる。
LDWS試験は、試験車を60km/hまたは70km/hで走行させ、道路の白線からはみ出した時に、警報を発するか否かの試験を行う。警報を発した速度が低い方に高い得点が与えられる。
評価点は40点満点で、日本の事故実態を踏まえて死亡・重傷事故が少なくできる効果に応じて配点し、その合計が2点以上の場合には先進安全車(ASV)として選定される。さらに12点以上の場合は先進安全車プラス(ASV+)として選定される。
レヴォーグは40点、フォレスターは39.9点、XVハイブリッドは39.3点という結果で、先進安全車プラス(ASV+)として選定された。