イタリアの自動車大手、フィアットグループは10月17日、9月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は6万8837台。前年同月比は6%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比4.2%増の5万2638台と、2か月ぶりに増加。『500』シリーズと『パンダ』が、販売を牽引。9月、欧州Aセグメントで25.9%の市場シェアを確保した。フィアットによると、この2車種の合計シェアは、欧州Aセグメントで最大になるという。とくにパンダが、1万2000台以上と売れた。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比13.2%増の6761台と、3か月ぶりに回復。クライスラーグループ傘下のジープは、前年同月比61%増の3638台と、9か月連続の前年超え。一方、アルファロメオは13.2%減の5117台と、38か月連続のマイナス。
国別の販売実績では、英国とスペインが好調。9月実績の前年同月比は、英国が4.5%増、スペインが26%増。ドイツも4.4%増、フランスも4.5%増と伸びた。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは9月、欧州で合計654台を売り上げている。