気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年10月20日付
●小渕氏きょうにも進退判断、政治資金問題、首相と会談へ(読売・1面)
●中国EV普及へ加速、免税、補助金など優遇策(読売・7面)
●消費再増税「反対」73%、本社世論調査、地方創生「期待」58%(毎日・1面)
●女子駅伝、中日本実業団、デンソー3連覇(毎日・18面)
●内閣支持率下落48%、政治とカネ影響(東京・2面)
●ラグビートップリーグ、トヨタ第2 S A組へ(東京・19面)
●大卒内定、製造業6.1%増、3年ぶり増、車・鉄鋼けん引(日経・1面)
●大型車ルート審査短縮、国交省、道路の補修費抑制(日経・3面)
●ニュース一言、マツダ小飼社長(日経・11面)
ひとくちコメント
関連政治団体の不明朗会計問題をめぐり、八方ふさがりの小渕優子経済産業相の辞任が避けられない情勢となっている。
この週末の各紙でも小渕氏の進退問題の記事が目白押し。10月19日には、すでに産経が「小渕経産相辞任へ。改造1カ月政権打撃」と1面トップ報道。日経も「小渕経産相、週明け辞任へ」と同じく1面で報じた。きょうも1面トップで読売が「きょうにも進退判断」とし、毎日は「きょう辞任」と伝えている。
きょうは安倍首相と会談し調査結果を報告するが、小渕氏の説明が世論の理解を得るのは困難な情勢で、小渕氏はその場で辞表を提出する見通しだという。
その小渕経産相は10月18日には、愛知県の三菱重工業の小牧南工場で開かれた三菱航空機の小型ジェット旅客機(MRJ)の完成記念式典に出席して祝辞を述べる予定だったが、「現地での混乱を避けるため」(経産省)に急きょキャンセル。公務にも影響を及ぼしている。
小渕氏の辞任が正式に決まれば、第2次安倍政権では初の閣僚辞任となる。小渕氏以外にも「うちわ」問題の松島みどり法相など、安倍首相が提唱する「女性活躍」の看板閣僚の「政治とカネ」の問題などが相次いで浮上しており、第2次安倍内閣が発足して1か月半、安倍首相の任命責任も問われる。