名村造船所、25万トン型鉱石運搬船「HBIS」を引き渡し…NCF装備などで燃費改善

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名村造船所、キャノプス・マリィタイム向け25万トン型鉱石運搬船「HBIS」
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名村造船所は、伊万里事業所(佐賀県)で建造していたキャノプス・マリィタイム向けの25万トン型鉱石運搬船「HBIS」を引渡した。

新造した船は、西豪州積みの最大船型となる「WOZMAX(ウォージーマックス)」第18番船となる。

主に鉄鋼原料となる鉱石の輸送に従事する予定で、命名式を実施した後、西豪州ポート・ヘドランドに向けて処女航海の途についた。

船は、西豪州主要3港への配船に適した船型とし、18メートル喫水で載貨重量25万トンを確保。最新の国際条約の要件を適用した最新鋭の船型で、推進性能や操縦性能を考慮しながら船首形状を最適化することで実海域性能をバランスさせた船体形状を目指した。

名村造船が独自開発した「ナムラ・フロウ・コントロール・フィン(NCF)」と「舵付きフィン」を装備し、推進性能向上と、燃料消費量の低減を図った。プロペラ後流中に放出されるハブ渦の消滅により、エネルギーロスを無くした最新型の高効率プロペラを採用し、推進性能の向上も実現した。

また、バラストタンク新塗装性能基準(IMO PSPC-WBT規則)を適用、バラストタンクの腐食防止を図ることで船舶の安全性向上も考慮されている。

《レスポンス編集部》

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